冬の果物「みかん」の果肉のおいしい活用法
皆さんこんにちは!
先日、捨てられがちなみかんの皮の活用法を「陳皮」としてお届けしました。
今回は、もしも内容に興味が湧いて、陳皮をたくさん作るためにみかんを購入したとしたら、
中身の方の活用法を知りたいだろうナ、と思い、みかんの果肉をつかったおもてなしやお年寄り、お子様にも使えるノンシュガーデザートをお届けしたいと思います。
もしも陳皮を作るためにみかんを購入したのなら、陳皮として使用した「皮」以外の、中身をシロップ煮にするのがおすすめ。
シロップと言っても、白ワインと水、みりんで煮ていき、香りと風味を蜂蜜でつけるという、お砂糖なしなのにうまうまの、子供も喜ぶレシピです。
この配合は、今回ご紹介するみかんのほか、いちじくやびわ、梨など、穏やかな味わいの果物にとても相性が良いので、ぜひ活用してください。
ちなみに、果物以外で、薬膳で人気の食材である白木耳(しろきくらげ)も、この配合でことことと煮ると、美味しいデザートとなりますので、お試しください。
白きくらげを使う場合、一度1分程度熱湯で茹でるか、水で1時間戻してから使うと、煮汁が減り過ぎることなく上手に作ることができます。
白きくらげの場合は7分よりも長めに、15分程度弱火で煮てくださいね。
煮た後に冷蔵庫でよく冷やしてシロップたっぷりでお出しすると喜ばれます。
お店では出てこない食材と材料配合なので家庭ならではのおやつかな、と思います。
それでは、レシピです。
みかんの味醂コンポート
【材料】
・みかん7~10個分
・水 200cc
・白ワイン 200cc
・本みりん 150cc
・蜂蜜 大さじ1(甘いものがお好きな方は大さじ2)
【作り方】
① 鍋に水、ワイン、みりん、蜂蜜を煮立ててアルコールを飛ばし、そこに皮を剥いたみかんを並べ、オーブン用ペーパーなど軽いもので落とし蓋をして7分程度、弱火で煮る。
② 火を止めて粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。
そのままでもシンプルで美味しい!
③手間をかけられる時には、煮汁を一部、小鍋に戻し入れ、シナモンスティック1/2本、クローブ3粒程度、カルダモン3粒程度をハサミでハーフカットしたものを入れて煮詰め、薄いとろみがついたら火を止めると、ほんのりとスパイスの風味が広がるスパイスシロップの完成。
④冷やしておいたみかんのコンポートに、スパイシーシロップをかけて提供すると最高です!
【コツとポイント】
あまり長く煮すぎたり、火加減が強いと、果肉が崩れてしまうので、気をつけましょう。
余った煮汁は、炭酸水で1:1程度で割ると、風味豊かなおいしいみかん風味のドリンクになります。お試しください。
こんなふうにして、冬の寒い季節を、旬の食べ物を楽しみながら、風邪を遠のけて過ごせたらいいですね。
旬を身近に、昔ながらの日本の知恵を現代に。
それではみなさんまた次号で元気にお目にかかりましよう、、!