発酵とスパイスと、大豆と私。50代からの食養生
カラダに良いおやつを研究中
更年期世代に突入した移行期の今、自分に合う食習慣を色々と試している近京子さん。
最近は夜の消化力がそれほど高くないと感じ、夕食は20時までには済ませるように、量は控えめを心がけているそう。
「小腹が空いて、ついついつまんでしまうおやつ…は永遠の課題(笑)。だったら、少しでもカラダに良いものにできないかな?と、ヘルシーな蒸しケーキ作りを研究しています。手作りスイーツといっても、ササッと混ぜてレンチンするだけ。焼き型などの道具も不要なので、思い立ったときすぐにできます。」

「写真の蒸しケーキ3種は、抹茶は豆腐、きな粉はオートミール、おからはおからパウダーがタネのベースなので、全てグルテンフリー。卵と、はちみつやきび糖などの甘味料、各フレーバーを混ぜて、電子レンジで加熱すればでき上がりです。」
豆腐、おから、卵、オートミールのタンパク質や食物繊維が摂れて、自分で作るので食品添加物不使用が叶います。脂質も控えられて、ヘルシーです。

「バターたっぷりのケーキではないので、パサつきやすいのが課題ですが、豆腐を使ったり、分量のを調整したり…で、しっとり感を出せるようになってきました。おいしいだけでなく、レシピの精度を上げていく料理研究も楽しいです。新しい料理に挑戦してみると、視野が広がったり、マンネリ防止になったりするので、人から聞いて『良さそう』と思ったら、料理の面でもフットワーク軽くありたいなと思います。」

合ってると感じる健康食はスパイスと発酵食品
「自分に合う食探求をする中で、いいなと感じているのが、アーユルヴェーダの考え方が元にあるスパイスティーやゴールデンミルク。豊かな香りや風味が楽しめるのはもちろん、スパイスによる健康効果で、リラックスできたり、体調を整えられたりしているように感じます。ミルクにターメリックを加えたホットドリンクのゴールデンミルクは、私の場合はアーモンドミルクやオーツミルクを使用。ターメリックには、抗炎症作用があるそうです。」
発酵食品もよく摂っている近さんによると、魅力は「腸活になるのはもちろん、深い旨みがおいしいから!」とのこと。
酒粕や甘酒、納豆や、玉ねぎ麹が日々活躍しているとか。
「玉ねぎ麹はコンソメの代わりに、スープなどで活躍。おいしい旨みがあるから、特にお塩はいらないな、と感じます。」
更年期世代として、大豆イソフラボンとエクオールに注目
「納豆や豆腐など、大豆製品も意識的に食べています。大豆に含まれる大豆イソフラボンの中の成分が腸内細菌によって分解されることで作られるエクオール。女性ホルモンのエストロゲンに似た働きがあるといわれているので、更年期世代で女性ホルモンの分泌が減っているのでは…と不安を覚える人にこそ、重要な栄養素ですよね。」
ご飯は玄米にすることで、ビタミンやミネラルを摂取し、食物繊維が豊富なのでよくかんで食べる習慣にもつながったそうです。