骨をよろこばせる低衝撃ヨガ 〜冬にこそ育てたい「しなやかな強さ」〜
あなたらしく輝くためのkimi ヨガメソッド

200万DLを突破した大ヒットアプリ「寝たまんまヨガ」発案者。養成コース開発、ディレクション、指導者として活躍。著書に「いちばんよくわかるYOGAポーズ全集」他多数。
こんにちは、キミです。
12月は、体がぎゅっと縮こまりやすい季節です。寒さで肩は上がり、背中は丸まり、動きも少なくなる…。その積み重ねが、実は「骨の元気」にも影響することをご存じでしょうか?
骨は「刺激」を受けて強くなります。とはいえ激しい運動をする必要はまったくありません。むしろ、疲れすぎず、体にやさしい衝撃をコツコツ積み重ねることが、ミドル世代にとっては最高の骨密度ケアになります。ヨガはその点でとても相性がよく、関節に負担をかけずに 「骨がよろこぶ刺激」を安全に届けることができます。
骨が育つメカニズム
骨には「圧力」がかかると丈夫になる性質があります。階段をのぼる、足裏で地面をしっかり踏む、姿勢を保つための筋肉を使う…。こうした 「低~中衝撃」 が、骨にとって理想の刺激。とくに大切なのは太もも・お尻・背骨まわり。これらは骨密度が落ちやすい部位でありながら、ヨガでやさしく鍛えられる場所でもあります。
低衝撃ヨガが骨に効く3つの理由
① 関節を守りながら負荷をかけられる
自分の体重を使うので、無理なく骨への刺激をつくります。
②筋肉が骨を引っぱり、適度な圧になる
大きな筋肉(太もも・背中・骨盤底筋)が働くたび、骨には「良いストレス」が伝わる。
③呼吸が深まり、副交感神経が優位になる
骨の新陳代謝は、リラックス状態のほうが進みやすく、ヨガの呼吸はその助けになります。
冬におすすめ:骨をよろこばせ、姿勢をよくするバッタのポーズ
❶うつ伏せになります。

❷両手を腰に添えるか、腰の後ろで指を組み合わせます。


❸息を吸いながら上体を持ち上げ、5呼吸行います。 自重で背骨や背筋を強くしますが、無理ない高さを探してくださいね。


❹息を吐きながら上体をやさしく下ろし、両手を重ねてその上に顔を乗せ、5呼吸お休みします。

骨は「静かに、着実に」応えてくれる器官です。激しさではなく、やわらかな継続こそが未来の強さにつながります。どうぞ今月は、背骨に風が通るように呼吸を流し、「今日の私の骨をよろこばせる」そんな気持ちで動いてみてくださいね。