胸を開いて春に備える ~壁ストレッチで猫背をほどく~
あなたらしく輝くためのkimi ヨガメソッド

200万DLを突破した大ヒットアプリ「寝たまんまヨガ」発案者。養成コース開発、ディレクション、指導者として活躍。著書に「いちばんよくわかるYOGAポーズ全集」他多数。
こんにちは!
キミです。
寒さがゆるみ、春の気配を感じ始める3月。
一方で、体はまだ冬の名残を抱えたまま。
厚着や縮こまった姿勢のクセが抜けきらず、気づくと背中が丸まり、呼吸が浅くなっている方も多いかもしれません。
冬のあいだ、私たちは無意識に体を守るように前かがみになり、胸を閉じ、肩をすくめて過ごしてきました。その姿勢は安心を与えてくれる一方で、春を迎えるには少しだけ「閉じすぎ」かもしれません。
猫背は見た目だけの問題ではありません。
胸が閉じると、肺が十分に広がらず、呼吸は浅く、気持ちまで内向きになりがちです。ヨガでは、姿勢は心の状態を映す鏡だと考えます。胸がすぼまっているとき、心もまた、知らず知らずのうちに守りの姿勢になっています。
だからこそ春を迎える前に、まずは胸をひらき、呼吸の通り道を整えてあげましょう。
おすすめなのが、壁を使ったシンプルなストレッチ。
特別な柔軟性も、マットも必要ありません。日常の延長にある動きだからこそ、体も心も、安心したまま変化を受け入れることができます。
胸を開く壁ストレッチ

① 壁に対して横向きに立ちます。

② 右腕を上の伸ばし、45度後ろへ回します。この時、肩を壁にできるだけ近づけましょう。

③ 大きく深呼吸しながら、ゆっくりと体を左側に向けます。つま先、おへそ、胸を左に回すように。
特に開いている右胸での呼吸を意識して5呼吸します。
④ 終わった後は、体を真っすぐに戻し、右腕を解放します。

⑤ 瞼を閉じて、肩が開いたのを感じましょう。
⑥ 反対側も同様に行います。
ポイントは「頑張って伸ばさず、心地よく伸ばす」こと。春は、押し広げる季節ではなく、自然にひらいていく季節です。
呼吸が胸に入ってくる感覚を味わいながら、「もう守らなくていい部分」を、少しずつ手放していきましょう。胸がひらくと、呼吸が深まり、視線が少し遠くまで届き、気持ちにも余白が生まれます。春に向けて何かを始める前に、まずは受け取れる体をつくる。
動き出すための準備は、がんばることではなく、ひらくことから。その準備としての胸ひらき。
壁一枚分のスペースでできるこのケアが、春の軽やかな一歩を、静かに、そして確かに後押ししてくれるはずです。