癒しの呼吸法 〜音と呼吸がひらくやすらぎ〜
あなたらしく輝くためのkimi ヨガメソッド

200万DLを突破した大ヒットアプリ「寝たまんまヨガ」発案者。養成コース開発、ディレクション、指導者として活躍。著書に「いちばんよくわかるYOGAポーズ全集」他多数。
こんにちは!
キミです。
先日、お寺で念仏と木魚の体験をしたときのこと。
一定のリズムで響く音と、自分の声が重なり合う中で、ただその振動に身をゆだねているだけなのに、心が静まり、深い安らぎに包まれていくのを感じました。
参加者の中には、「理由はわからないけれど、ただ気持ちよくて、至福のような感覚だった」と話してくれた方もいました。音や声の振動は、思考を超えて、直接私たちの内側に届く力を持っています。

さて、ヨガの呼吸法の中に、唯一、声を出す呼吸法があります。声を出すことは、体に「振動」を広げるもの。ヨガでは、この世界にあるすべては「振動」でできていると考えます。目に見えるものも、見えない感情も、体の中の感覚も、すべては微細に揺れ動いている存在です。現代の量子物理学でも、物質は粒ではなく波として存在し、振動していると捉えられています。
しかし私たちは、日々の忙しさの中で、この繊細な振動を感じる余白を見失いがちです。
更年期やミッドライフの時期は、体も心も揺らぎやすくなるとき。だからこそ、外側を整えようとするよりも、内側の振動に気づき、寄り添うことが大切になってきます。
ということで、今回は、蜂の呼吸法をご紹介いたします。
吐くときに「んー」と蜂の羽音のような音を出します。その振動は、意識を一瞬で「今ここ」に引き戻し、神経を鎮め、深い安らぎや至福へと導くといわれています。
蜂の呼吸法

①楽な姿勢で瞼を閉じて座ります。
②瞼を閉じて鼻からゆっくり息を吸います。
③息を吐きながら「んー」とやさしく音を出します。

④喉や頭に広がる振動を感じながら吐くたびに声を出します。耳を閉じて行うとより集中しやすくなります。

⑤声を出し終えたら瞼を閉じて振動の余韻に浸ります。
振動には、癒しの力があると言われます。感情もまた、振動です。不安も、安心も、それぞれ異なる波として体に現れます。だからこそ、自分の内側にやさしい振動を生み出すことは、そのまま自分を整えることにつながります。呼吸とともに生まれる振動に耳を澄ませるとき、私たちはすでに、その調和の中にいるのかもしれません。
5月のやわらかな空気の中で、ほんの数分、自分の内側に響く音にくつろいでみてください。その小さな振動が、あなたを静かに満ち足りた状態へと導いてくれるはずです。