梅雨のジメジメに効くルーティン ~気分の重さをそっと手放す~
あなたらしく輝くためのkimi ヨガメソッド

200万DLを突破した大ヒットアプリ「寝たまんまヨガ」発案者。養成コース開発、ディレクション、指導者として活躍。著書に「いちばんよくわかるYOGAポーズ全集」他多数。
こんにちは!キミです。
6月になりましたね。
いつ上がるかわからないような霧雨やどこまでも続く曇り空や雨音で
「外に出るのも億劫で、なんとなく気分が上がらない。」
「やらなきゃいけないこはあるのに、なぜか動けない」
梅雨の時期には、そんなジメジメした気持ちを抱えた経験が、あるのではないでしょうか。実はこの「梅雨のジメジメ感」、怠けているわけでも、意志が弱いわけでもありません。アーユルヴェーダの視点から見ると、とても自然な体の反応なのです。
アーユルヴェーダでは、この時期はカファ(Kapha)というエネルギーが体と心に蓄積しやすいと考えます。カファは土と水の性質を持ち、安定・潤い・やさしさをもたらす一方で、過剰になると重さ・停滞感・無気力として現れます。梅雨の湿気と曇天は、まさにカファを増やす環境。気分が重くなるのは、季節と体が正直に対話しているサインとも言えます。
ヨガ哲学では、この重くどんよりした状態をタマス——怠惰・停滞の質が優勢になっているサインと捉えます。タマスが強まると、体は古い食べ物や消化の重いものを欲しがり、心はくよくよと同じことを繰り返し考える停滞癖がつきやすくなります。体と心は一体ですから、どちらかが重くなれば、もう一方にも影響が出てくるのです。

そんな時、ヨガが教えるのは「小さな行動こそが意識を変える」ということ。アーユルヴェーダでもディナチャリヤ(日課の確立)を大切にします。毎日小さなルーティンを守ることが、タマスの解毒になるというのです。完璧でなくていいので、ただ、今日一つだけやってみる——その一歩が、停滞のタマスから活動のラジャスへと、体と心をそっとシフトさせてくれます。
この時期におすすめの小さなルーティンをご紹介します。
① 朝、少し早めに起きて、ぬるめのお湯を一杯飲む
② ほんのり汗ばむ程度の軽い運動を取り入れる
③ ショウガやシナモンを使った温かい飲み物を一日一杯
④ 砂糖の甘味を控え、はちみつの甘味に替えてみる
⑤ 食後に10分ほど歩く
どれも小さなことですが、停滞したエネルギーをそっと動かすきっかけになります。人間にとっては心身共に重くなる季節ですが、梅雨は、植物にとっては水の恵みで生命力があふれ、根を張る季節。ジメジメも、次の季節へ向けて内側でエネルギーを蓄えている時間かもしれません。動けない自分を責めずに、体と心の声に耳を傾けながら、この季節をゆっくり、丁寧に過ごしてみてくださいね。