食べることから始める感謝のヨガ

食べることから始める感謝のヨガ

あなたらしく輝くためのkimi ヨガメソッド

kimi 先生
200万DLを突破した大ヒットアプリ「寝たまんまヨガ」発案者。養成コース開発、ディレクション、指導者として活躍。著書に「いちばんよくわかるYOGAポーズ全集」他多数。

「いただきます」をもう一度

こんにちは!キミです。

秋は、自然の恵みがおいしい季節です。
スーパーに行けば一年中さまざまな食材が並び、食べたいものをいつでも手に取ることができます。便利になった一方で、私たちはいつの間にか「食べ物があること」を当たり前に感じるようになっているかもしれません。けれど、一粒のお米が私たちの食卓に届くまでを想像してみてください。土があり、雨が降り、太陽が照らす。お米が育つために必要な環境を、自然界がもたらしてくれています。

そして、種を蒔けば、適した条件のもとで自ら芽を出し、成長していきます。人はそれを見守り、手をかけ、育て、収穫する。それはまるで、人と大地と種、自然界と人とのコラボレーションのようです。さらに、それを運ぶ人、店頭に並べる人、料理する人がいます。そして植物であれ動物であれ、食べるということは、ひとつの命を受け取り、それが私たちの体をつくり、また次の活動へとつながっていくことでもあります。

ヨガには「ヤジュニャ」という考えがあります。
もともとは神聖な火に供物を捧げる祭祀を意味する言葉ですが、そこには、自然から恵みを受け取り、自分もまた何かを捧げていく「循環」という考え方があります。自然から食べ物をいただき、そのエネルギーで私たちは働き、誰かを助け、何かを生み出す。そして、自分ができることをまた誰かや社会へ返していく。

そう考えると、一回の食事も、大きな循環の中にあることに気づきます。
日本には、食事の前に手を合わせて「いただきます」と言う美しい習慣があります。普段は何気なく口にしている言葉ですが、「いただく」には、目の前の食べ物だけでなく、それを育んだ自然や命、食卓まで届けてくれた多くの人への感謝も込めることができます。

そこで食事の前に、ほんの10秒だけ手を止めてみましょう。
「これは、どこから来たんだろう。どんなふうにここまで来たんだろう。」
目の前の一皿がここへ届くまでを想像し、感謝の気持ちで「いただきます」と言ってみる。そして最初の一口を、いつもより少しゆっくり味わってみます。ヨガや瞑想は、特別な場所でするものだけではありません。目の前にあるものに意識を向け、当たり前になっていたものを、もう一度丁寧に感じることもひとつの実践です。

食欲の秋。たくさん食べるだけではなく、「たくさんの命と恵みを受け取っていること」にも、少しだけ心を向けてみませんか?

「いただきます」の一言が、いつもの食卓を、感謝とつながりを感じる小さな瞑想の時間に変えてくれるかもしれません。

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