春、白いつやと柔らかなお肌を目指し、白いつやと柔らかなクリームを…

春、白いつやと柔らかなお肌を目指し、白いつやと柔らかなクリームを…

料理家、谷尻直子さんのコラム&レシピ

谷尻直子 Tanijiri Naoko
東京都渋谷区で予約制レストラン「HITOTEMA」を主宰。ファッションのスタイリストを経て、料理家に転身。「現代版のおふくろ料理」をコンセプトに、ベジタリアンだった経験や、8人家族のなかで育った経験を生かし、お酒に合いつつもカラダが重くならないコース料理を提案している。

「ちょうど真ん中」を、自然に求める季節


春分は、昼と夜の長さが等しくなり、自然界で陰と陽のバランスが整う節目。ちょうど「中心に戻る」ともよべる位置になる季節です。

ただ、私たちの身体は必ずしもすぐ、その「陰陽のちょうど真ん中」のバランスに追いつくわけではありません。人間界で春は、新生活や環境の変化が重なる季節。知らぬ間に気を張って、心も身体も少しずつ消耗してしまう事があります。 

東洋医学では、春は「肝」の季節とされています。肝は血を蓄え、全身へ巡らせる役割を担う臓器。

血が不足すると…
・肌の乾燥
・くすみ
・目の疲れ
・気持ちの揺らぎ
といった変化として現れることがあります。

そんな時、なぜか?甘いものが欲しいな、そんな気持ちがいつもより多いような気がするかもしれません。

甘みというのはエネルギーや安心感をもたらします。

変化という不安定さのある春、「ちょうど真ん中」を、自然に求めるのでしょう。そこでひとつ提案です。それは「甘いものを我慢する」のではなく甘さを選び直すという工夫。今日ご紹介するのは、簡単過ぎてごめんなさい、の「豆腐で作るクリーム」。

材料はしっかりと水切りした絹ごし豆腐とメープルシロップだけ。その二つを、なめらかになるまで撹拌します。とてもシンプルなクリームで、乳製品も白砂糖も使いませんが、栄養素のおかげでしょうか?

口に入れると不思議と調和と満足感があります。豆腐は高たんぱく・低脂質で、植物性イソフラボンを含む食材。ホルモンバランスがゆらぎやすいウェルエイジング世代にとって、心強い味方です。

メープルシロップは、精製された砂糖とは異なり、カルシウムやカリウムなどのミネラルを含む甘味料。血糖値の急上昇を比較的起こしにくいGI値でもあります。

 甘いものを「控える」ことばかり考えると、食事はどこか窮屈なものになりますが、未来の自分のために工夫してみる。それもまた、美しさを育てる前向きなセルフケア。

 この豆腐クリームは、、いちごや柑橘など春の果実を添えるのがおすすめ。果実のビタミンCやポリフェノールが抗酸化力を高め、肌の艶づくりをやさしくサポートしてくれます。

食感のアクセントにグラノーラやカカオニブを散らしてもざくざくとしてふんわりクリームが引き立って美味しいです。

料理を考えること、作ること、食べることは、日々の暮らしの中にあります。美しさは、一夜では変わりませんが

「豆腐を一丁買ったなら、半分はデザートに…。」

そんな小さな習慣で市販のお菓子と少し距離を置く事が出来たら…!軽やかでやわらかな艶を愛でながら、クリームだけではなく、お肌に反映されていくようなイメージが湧いてきます。

 季節の変わり目。
身体も心もやさしく整えていきたいものです。

甘い豆腐クリーム

・水切り済み豆腐 140g
・メープルシロップ 20g(約15%)
*果物と合わせると程よい甘さですが、お好みで追加して。

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