秋の味覚をもっとおいしく! 唾液腺マッサージ ~消化は「口」から始まります~
あなたらしく輝くためのkimi ヨガメソッド

200万DLを突破した大ヒットアプリ「寝たまんまヨガ」発案者。養成コース開発、ディレクション、指導者として活躍。著書に「いちばんよくわかるYOGAポーズ全集」他多数。
こんにちは!キミです。
10月は、まさに食欲の秋。おいしいものが食卓に並ぶ季節です。せっかくなら、秋の味覚をおいしく食べて、しっかり体の栄養にしたいもの。そのために大切なのが「唾液」です。
私たちは「消化」というと胃や腸を思い浮かべますが、実は食べ物の消化は口から始まっています。食べ物を噛むと唾液が分泌され、食べ物と混ざり合います。唾液には消化酵素が含まれ、でんぷんの消化を助けるほか、飲み込みやすくしたり、口の中を清潔に保ったりする役割もあります。
アーユルヴェーダでは、口から食道、胃、腸、肛門までを、消化・吸収・排泄するひとつながりの道として捉えます。つまり、食べ物を噛み、唾液と混ぜ合わせるところから消化は始まっているのです。
だからこそ、その入り口である「口」を健やかに保つことも大切。舌磨きやオイルうがいなど、口の中を整える習慣も古くから大切にされてきました。ところが、年齢とともに唾液の分泌量は減少する傾向があります。また、緊張すると口がカラカラになるように、唾液の分泌には自律神経も関わっています。
そこでおすすめしたいのが「唾液腺マッサージ」です。唾液が分泌される主な場所は、耳下腺・顎下腺・舌下腺の3か所です。食事前に唾液の状態を観察しつつ、口の中が渇いている場合は、手でやさしく刺激してみましょう。
3つの唾液腺マッサージ
① 耳下腺
耳の前、上の奥歯あたりの頬に指を当て、やさしく円を描くように10回ほどマッサージします。

② 顎下腺
あごの骨の内側に指を当て、耳の下からあご先へ、場所を少しずつ移動させながらやさしく押します。

③ 舌下腺
あご先の内側に両手の親指を当て、舌を下から持ち上げるように、ゆっくり数回押します。

強く押す必要はありません。「気持ちいい」と感じる程度の力で行いましょう。そして、もうひとつ大切なのが「よく噛むこと」。ひと口ひと口をゆっくり噛めば、唾液も出やすくなり、食べ物の香りや甘み、食感にも気づきやすくなります。
ヨガでは、今この瞬間の感覚に意識を向けることを大切にします。食事も同じです。スマートフォンを見ながら無意識に食べるのではなく、香りを感じ、噛み、舌に広がる味を感じる。それも日常でできる小さなヨガです。
秋の恵みを、急いでお腹に入れるのではなく、まずは口の中でゆっくりと噛んで、味わって、そして体へ届ける。食事の前の唾液腺マッサージを習慣にして、実り豊かな秋をおいしく楽しんでみませんか?