きょうはもう何も作りたくない日に…「毎日やっこ」のすすめ

きょうはもう何も作りたくない日に…「毎日やっこ」のすすめ

料理家、谷尻直子さんのコラム&レシピ

谷尻直子 Tanijiri Naoko
東京都渋谷区で予約制レストラン「HITOTEMA」を主宰。ファッションのスタイリストを経て、料理家に転身。「現代版のおふくろ料理」をコンセプトに、ベジタリアンだった経験や、8人家族のなかで育った経験を生かし、お酒に合いつつもカラダが重くならないコース料理を提案している。

料理が好きな人でも、8月の猛暑のまっただ中だけは少し特別。

夕方になってもキッチンは熱気がこもり、
「今日はもう何も作りたくない。」そんな日があって当然だと思います。

私自身は料理の仕事をしていますが、
毎日きちんと食卓を整えられるわけではありません。

撮影が続く日もあれば、打ち合わせから帰ってきて、夕方にはもう力を使い切っている日もあります。そんなとき、私が頼りにしているのはお豆腐。

そうめんも夏の定番ですが、お豆腐は火を使わずに食べられ、たんぱく質がしっかり摂れ、胃腸にもやさしい。実は薬膳では体の熱をやさしく冷まし、
潤いを補う食材としても知られています。

私はそんな豆腐を、「毎日やっこ」と呼んで楽しんでいます。
白ごはんのように、「今日はどれにしようかな」と選ぶ感覚。

豆腐は同じでも、合わせる具材を少し変えるだけで、毎日まったく違う顔を見せてくれます。

例えば…

①ねぎだくサラダチキンやっこ

塩もみしたねぎと蒸し鶏を合わせた、主菜にもなる満足感のあるやっこ

②トマトサルサ風やっこ

トマトやきゅうりにスパイスを合わせた、残暑にぴったりの爽やかな味わい

③づけやっこ

刺身とうずら卵で、ごちそう感のある一皿

④青唐みそやっこ

青唐辛子とみその辛みとコクが、豆腐のおいしさを引き立てます

⑤たこきゅうラー油やっこ

たこときゅうりの食感にラー油の香りを添えた、おつまみにもなる組み合わせ

⑥じゃこ山椒やっこ

ちりめんじゃこと山椒、ごま油だけで完成するシンプルな一皿

⑦梅はちみつゴーヤやっこ

梅の酸味とはちみつのやさしい甘みで、ゴーヤの苦みと歯触りが心地よいアクセントになります

暑い日は、「今日は豆腐一丁食べられたから十分。」そんな日があってもいいと思います。年々変わる気候を観察し、それに合わせて「我が家の定番」を変えること。それは手抜きではなく、自分をいたわること。

夏の終わりから秋へ向かう体を整えるためにも、「毎日やっこ」をぜひ暮らしに取り入れてみてください。

次回は、今回ご紹介した毎日やっこの詳しいレシピをご紹介します。

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